高齢者がかかりやすいく入院が必要な病気

高齢者は若い人よりも免疫力が低下しているので、インフルエンザにかかりやすいです。インフルエンザは、飛沫感染と接触感染によって感染する病気で、毎年秋から冬にかけて全国的に流行します。症状としては、高熱、関節痛、咳、倦怠感などを引き起こします。健康な人は4日から5日で回復しますが、高齢者の場合は重症化することもあるので軽く考えてはいけない病気です。
また、年齢を重ねるごとにインフルエンザによる死亡率が上がり、70代以降は若い人に比べて30倍以上も上昇すると言われています。入院が必要になる割合も年齢が上がるごとに高まります。

肺炎も高齢者にとって身近な病気の1つです。現在、日本人の死因で5番目に多いのが肺炎で、約7%の人が肺炎で亡くなると言われています。風邪が重症化して肺炎に進行することもありますが、高齢者に特に多いのが、水や食べ物、唾液が気管に入ることによって引き起こされる誤嚥性肺炎です。
肺炎は細菌やウイルスが気道に感染することで起こる病気で、原因となる病原体はさまざまです。発症すると発熱、呼吸困難感、息切れ、咳などの症状を引き起こします。重症な場合は、自力で呼吸するのが難しくなり、必要な酸素を取り込めなくなって重篤な状態になります。

高齢者が肺炎にかかると命を落とすこともあるので、しっかりと予防することが大切です。平成26年には、65歳以上の高齢者の肺炎予防として肺炎球菌ワクチンの定期接種が定められました。